今回は、女優の芦田愛菜松雪泰子貴重な共演シーン等を振り返っていきたいと思います。

『Mother』(2010)

2010年に放送された松雪泰子主演ドラマ『Mother』(日本テレビ)で、初共演を果たしました

『Mother』公式HP

室蘭で渡り鳥の研究をしていた鈴原奈緒は、大学の研究室の閉鎖によりやむなく小学校教諭となり、産休教師の代理として担任を任される。奈緒は他の児童たちと少し違った言動を行う道木怜南を苦手に思い、怜南が児童虐待を受けている様子に薄々気付くも傍観者の立場を取っていた。元の研究職に戻ろうとしていた奈緒は、別の大学の研究室を紹介してくれた准教授と待ち合わせる途中、極寒の中薄着一枚でゴミ袋の中に入れられ捨てられていた怜南を発見する。奈緒は怜南を抱きしめ、誘拐して「母親」になることを決意する。まず漁港で怜南が海に落ち行方不明になったように装い、警察の大捜索が始まる中で二人は夜行列車に飛び乗り東京へと逃避行を開始する。車内で奈緒は怜南を自分の「娘」とし、鈴原継美と名付ける。

途中の駅で、不注意から荷物と所持金を盗まれ途方に暮れた奈緒は以前自分が入所していた児童養護施設「桃の家」に向かう。しかし施設は荒れ果てており、認知症を患った園長の野本桃子が一人いるだけだった。奈緒と継美はしばらくそこで過ごすが、桃子は福祉施設に引き取られることとなり、一時的に記憶が戻り奈緒との思い出を語りながら別れていく。

奈緒は自分を7歳のときに引き取ってくれた里親である鈴原籐子の経営する会社を訪ね金を借りるが、籐子からは鈴原家に戻るよう諭される。その際、偶然すれ違った実母の望月葉菜は奈緒に気付き、また継美を奈緒の子だと思ってしまう。やがて継美は図書館で出会った葉菜を「うっかりさん」と呼び仲良くなる。ある日、葉菜は新聞記事で継美が「室蘭で行方不明の子供」と知り、その上で奈緒に味方するが、当の奈緒は彼女がかつて自分を捨てた実母と知り怒る。同じ頃、事件を追う雑誌記者の藤吉駿輔も奈緒と一緒にいる継美を見付け、奈緒を恐喝する。しかし継美を守るためどんな手も厭わない奈緒の形相に対し、藤吉はかつて取材対象であった虐待児を救えなかった過去を告白し、この結末を見届けたいとの理由から、以後奈緒に協力的になる。

奈緒と継美は鈴原家に住むようになり、妹の芽衣と果歩も継美を奈緒の子と思い可愛がるものの、いつまでたっても小学校の転校手続きをしない奈緒に籐子は不審感を抱く。悩む奈緒に葉菜が救いの手を差し伸べ、特例による身分を明かさず小学校に編入する方法を教え、継美は登校ができるようになった。その頃室蘭では、死んだとされた怜南の葬儀を終え、怜南の実母である道木仁美は警察から虐待を疑われ一人おびえる暮らしをしていた。ある日、鈴原家にかかった電話を継美がとり、電話の主である仁美の声に思わず「ママ」と答えてしまう。それを聞いていた籐子に奈緒は継美の素性を明かす。凍り付く家族に、奈緒は鈴原家からの養子離縁を申し出て家を出る。また継美は皆の迷惑にならないよう室蘭に帰ろうと一人家を出てしまうが、奈緒は藤吉の協力のもと見つけ出し、葉菜は二人を守りたいと申し出、自宅の理髪店に住まわせた。三人での生活が始まった中、葉菜は奈緒を捨てた理由について、夫への放火殺人で逮捕される前日まで奈緒と一緒に逃げていたためと告げる。また、怜南の実母である道木仁美は、最初から怜南へ強く当たっていたわけではなく、自らを取り巻く環境に適応しきれず、様々な要因が積み重なった結果精神的に追い詰められていったのではないかということが過去の話からわかってくる。 一方、怜南が生きていることに気付いた仁美は、東京に来て怜南を取り戻そうと理髪店に現れる。そこで怜南=継美は再会した仁美に対し「好きでも嫌いでもないよ。もうママじゃないから」と答える。観念した仁美は室蘭に帰るが、事情聴取に訪れた警察に娘は誘拐されていた事を告発する。

葉菜は継美のために闇取引で戸籍を買い、三人で新たに家族として暮らすことを奈緒に提案する。戸籍の入金のため伊豆に向かうが、既に警察の捜査の手は伸びており、奈緒は継美と葉菜の目の前で未成年者略取・誘拐罪として逮捕されてしまう。奈緒の逮捕が報道された後も、籐子は奈緒の養子離縁届は提出しておらず、家族で奈緒を守ることを誓い合う。裁判の結果、奈緒は執行猶予付の判決がおり、継美は室蘭の養護施設「白鳥園」に引き取られていく。同じ頃、仁美もまた保護責任者遺棄罪で逮捕された。 奈緒の出所後、葉菜は今まで隠していた急性骨髄性白血病のため入院。あと数日の命と知らされると奈緒は彼女を理髪店に連れて帰る。そのとき継美が室蘭の施設から脱走し、理髪店に現れるのだった。葉菜に過去の放火事件についての話をしにいく藤吉。「カっとなっても、娘がまきこまれるかもしれないのに、火を放つわけがなくそれをしたのは、守りたいものがあったから、母と子による母性みたいなものが起こした事件じゃないかと」と藤吉は言うが「そういうの、男の人の幻想ですよ」と否定をして、結局なにも語らないまま話を終える葉菜。 束の間の楽しい時を過ごしたその夜、葉菜は眠る間際に子供のころの奈緒の手を引く情景を思い出し、そのまま息を引き取った。

葉菜の葬儀を籐子に任せ、奈緒は継美を室蘭に帰すことを決断。いやがる継美に奈緒は「必ずまた会える」と諭し、室蘭で別れ際に手紙を託す。そこには12年後の成人した継美に宛て、二人がいつか再会する日への思いが綴られていた。

引用元:Wikipedia

松雪泰子は鈴原 奈緒(すずはら なお)役、芦田愛菜は鈴原 継美(すずはら つぐみ)役をそれぞれ演じています。

『おしゃれクリップ』(2022.12.4)

人気トーク番組『おしゃれクリップ』(日本テレビ)に松雪泰子がゲスト出演した回では、『Mother』の名シーン撮影秘話や愛菜ちゃんからのVTRメッセージが紹介されています

『おしゃれクリップ』公式HP

あんな5歳の私に嫌な顔をせず、本当に真摯に付き合ってくださいました」「(ドラマ撮影時)いつも温かく見守って下さって本当にありがとうございました」「また是非松雪さんと一緒に演技させていただきたい」「Motherの時とは違った演技を見せられるように頑張ります」と愛菜ちゃんからのメッセージに対し、松雪さんがまさに母親のような表情しながらVTRを観ていたのがとても印象的でした。