ドラマ『おっさんずラブ』や『あなたの番です』に出演し、音楽番組でもMCを務めるなどマルチに活躍する俳優・田中圭ですが、彼にはずっと追い続けている目標の先輩役者がいます。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演中の小栗旬です。

今回は、そんな二人の貴重な共演シーン等を振り返っていきたいと思います。

『ごくせん(第1シリーズ)』(2002)

2002年に放送された仲間由紀恵主演の大人気学園ドラマ『ごくせん(第1シリーズ)』(日本テレビ)で、二人はドラマ初共演を果たしています。

『ごくせん 第1シリーズ』公式HP

小栗旬は”うっちー”こと内山春彦役、田中圭は第10話に登場する大野役をそれぞれ演じています。

『お義母さんといっしょ』(2003)

2003年に放送された小栗旬主演ドラマ『お義母さんといっしょ』(フジテレビ)で、二人はドラマ再共演を果たしています。

『お義母さんといっしょ』公式HP

圭くんは、小栗旬演じる荒巻健介の友人・平瀬明彦役を演じていて、第8話から登場しています。

映画『TAJOMARU』(2009)

2009年に公開された小栗旬主演映画『TAJOMARU(たじょうまる)』(ワーナー・ブラザーズ)で、二人は映画初共演を果たしています。

『ワーナー・ブラザース』公式HP

旬君は主人公・畠山直光役、圭くんは直光の家臣・桜丸役をそれぞれ担当しています。

『完成報告記者会見』

完成報告記者会見』では、旬君が圭くんとの立ち回りシーンの印象について次のように語っています。

『田中圭との立ち回りシーンについての印象』

小栗:松方弘樹さんには、スピードがついていくのもやっとでした。刀を持つという時点のレベルからだいぶ違うので。だけど本当にあの日一日で、自分の中ですごく成長できた気がして、それを踏まえて圭くんとは一緒に出来たんで、何かもう少し最初の時点で『TAJOMARU』に参加した時よりは、見せ方・動き方っていうものが出来るようになったんじゃないかなと思いますけど。
でも圭くんは直の後輩なので、遠慮なくやれて良かったなと思います(笑)
司会:じゃあ圭くんにしてたら怖かったんじゃないですか?
田中:自分がこの世界に入った時から、ずっと先輩で、ずっと追い続けなきゃいけない人だし、ずっと目標としてあり続けてくれる先輩だから、良い意味で煽ってくれてて、でもなかなかいききれなくて。でも本当に最後の立ち回りは、桜丸として直光に最後はかかっていけたかなと思っているので。

後輩からそんな言葉を聞いて、とても照れくさそうにしている旬君が印象的でした。

『舞台挨拶』(2009.9.12)

公開舞台挨拶』では、お酒にまつわるエピソードや、共演者のやべきょうすけが忘れられなかったという二人のあるやりとりが紹介されています。

『お酒にまつわる面白エピソード』

【共演者:やべきょうすけ】
田中:演じてる時はすごい難しかったけど、迷いながらだったけど、本当に皆さんと一緒に桜丸というキャラクターを作って、最後まで演じきれたかなと思ったし、あとやっぱり桜丸という役を通してでしか、旬君に”貴様!”とか言えないので、まあそういうところも楽しかったかなと。
司会:やっぱり事務所の先輩後輩というのは意識するんですか?
田中:いや本当は全然意識はしてなかったんですけど、インする前とかも撮影前とかも旬君と久しぶりに芝居が出来るという、ただそれだけが楽しみだったんですけれど、いざカメラの前に立つとね、緊張しちゃうというか
司会:小栗さんはいかがですか?後輩との共演。
小栗:楽しかったです。はい。すごく(笑)
田中:(ベロを出して苦笑い)
司会:シンプルなお答えありがとうございます。
田中:(笑)
小栗:(マイクで圭君のほっぺをちょんちょん
やべ:小栗君がいつも撮影現場終わると、田中圭くんにダメ出ししている姿が忘れられないんですね(笑)
会場:(笑)
やべ:圭くんはお酒があまり強くないんですが、まあ我々に引きずり回されてよく飲まされる事があったんですけれど、圭くんは酔っ払うと顔が真っ赤になって、お鼻だけ真っ白になっちゃうんですね。なんかコアラみたいな感じになっちゃうんすよ。で弱いんで、1~2杯しか飲んでないんですけど、すぐに赤くなっちゃうんで、そういうところを旬に見られて、「(小栗)お前また飲んでんのか!?飲む時間があったら台本読め!」「(田中)読んでます」っていうのがすごく忘れられない(笑)
【圭くんとの思い出】
小栗:面白かったです。本当に毎日みんな一緒で合宿状態で。で撮影が全部終わって東京に戻ってきたら、圭が「広島(撮影地)の思い出がほとんどない・・」っていう話をしていて、「それはお前が(酒で)潰れちゃってたからだろうね」っていう話をしたんですけれど
小栗:圭君はよく・・ね? 一度廊下で寝てることがあって
田中:いやいやいや・・。
小栗:(爆笑)
やべ:ありましたね(笑)
小栗:あったんですよ。もうなんか良い気分になっちゃったんでしょうね。目が合うだけで走ってくるっていう圭くんがいて。
やべ:しかも旬の部屋の廊下の前で寝てたんだよね
小栗:そうそうそう。
やべ:なんか言いたかったんだろうね。
小栗:途中でね、床にベタってなりながら寝ちゃってて、「ああ・・この人疲れてんだろうな・・」って思いながら、そんな日々でした。面白かったです

やべさんが忘れられなかったという撮影後の二人のやりとり・・想像するだけでも最高です(笑)

なんというか、兄弟みたいな関係ですよね。旬君からマイクで頬をチョンチョンされるシーンも思わずニヤけてしまいました(笑)

最後の記念撮影時に、手で圭くんの顔を隠そうとする旬君(笑)

記念写真撮影では、旬君がカメラに手を振りながらも、その手で圭くんの顔を隠そうとするいじわるなシーンも見られました(笑)

圭くんは、頑張って避けていましたが、最後にカメラを指差しながら二人で笑い合っていました(笑)

『小栗旬のANN(オールナイトニッポン)』①(2008.3.12)

引用元:小栗旬のANN(オールナイトニッポン)公式

2010年まで放送されていた『小栗旬のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に、圭くんは2回ゲスト出演しています。

『小栗旬のANN(オールナイトニッポン)』公式HP

『小栗旬のANN(オールナイトニッポン)』②(2008.9.24)

引用元:小栗旬のANN(オールナイトニッポン)公式

2回目のゲスト出演回では、圭くんが本人の前で”自身にとっての小栗旬という存在“について語っています。

『小栗旬のANN(オールナイトニッポン)』公式HP

『圭くんにとって小栗旬という役者はどんな存在?』

田中:うわーいやー本人を目の前にして言うのも・・(旬君が)すげー得意げな顔してるよ!くっそー(笑)
小栗:(笑)
田中:いやでも本当に、”僕の唯一の先輩”で、先輩というか”大先輩”ですよね。つねに目標であり、超えられない壁みたいなところがやっぱりあるんで。
小栗:(ストローで飲み物をブクブクブク)
田中:くそー言いたくなかったなー。ち◯こち◯ことか言ってた人なのになー。

中居正広の金スマ合体2時間SP』(2020.9.10)

中居正広MCの人気トーク番組『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS)に、田中圭がゲスト出演し、小栗旬との関係について次のように語っています。

『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』公式HP

『小栗旬とのエピソードや関係について』

【小栗旬からの愛あるイジり】
中居:何をもって落ち込む事ってありますか?
田中:結構頻繁に落ち込むんですよね・・。
中居:そういうの気にしない子だと思ってた(笑)
田中:いやめっちゃ気にします・・。
中居:本当に気にしいじゃないような気がしてた。
田中:気にしいじゃないように、コントロール出来るように修行しまくったんですよ。
中居:どういう事ですか?(笑)
田中:脇役時代がずっと長いので、例えば自分が芸歴10年でも、(後輩が)2年目とかから(人気が)グワーッといくじゃないですか。そこに対する嫉妬・やっかみ・悔しいとか。そんなことやってても切りがないし。一番僕が病んでた時が、僕の事務所に綾野剛くんがいるんですけど、うちの事務所に入ったのが、剛の方がだいぶ後なんですよ。それで剛がグワーッとなった時に、”クソッ!”ってずっと思ってた(笑)
中居:(笑)
田中:いやその時に、うちの事務所の小栗旬が一番先輩にいて、会社のみんなが俺に対する”愛あるイジリ”が酷すぎて。一時期事務所を本当に嫌いになって。
中居:冗談でじゃれ合ってたんだけども、途中から本当に嫌いになって来ちゃったの?(笑)
田中:旬君とかも、一時期二人で飲みに行ったりしてたんですけれども、その時にずっと「お前本当に売れねえよなぁ!」とか。
中居:「そんな事ないっすよ!これからっすよ!」とか言いつつも?
田中:言いつつも、「剛に全部持ってかれてんじゃん!」とか言われると、「はい」って言いつつも、何て言うんですかね・・「はぁー(怒)」みたいな。
中居:それが現実だしなとか?
田中:まあ現実だし、実際役者って基本正解が無いので、その人に合ったやり方でいけばいいと思うんですけど。
【田中圭が一番慕っている俳優=小栗旬】
中居:誰なの?仲の良い先輩っていうか、慕ってる俳優さん
田中:まあまあ旬君とかは、ずっと面倒見てくれてますけど
中居:小栗旬?
田中:はい、小栗旬。
中居:あいつすぐに出てくるな(笑) 何なの?30~40代の役者は、みんな小栗旬って言う。小栗くんって何なの?そんななんで慕われるの?
田中:まあ、僕別にそんなに慕ってないですけどね(笑)
中居:でも一発で(名前が)出てきたからね。
田中:まあだから直属の先輩で、ずっと唯一の、何て言うんですかね・・兄貴じゃないですけど、一種の家族みたいな
中居:友達?
田中:友達ではないです。決して僕は。なんかすげー嫌な兄貴って感じ(笑)
中居:嫌な兄貴はいた方が良いですよ(笑)
田中:でも実はすげー考えてくれてるのは分かってるからっていう
中居:相談事とか、二人で飲みに行ったりする事とかあるんですか?
田中:ちょっと前までは、1年に1回、『今の事務所を考える会』みたいなのは、二人でやってたんですけど
田中:旬君らしいエピソードだなって。僕はすごい好きなんですけど、まあ事務所も変わるじゃないですか、人がどんどん増えたり体制が変わったりとかして。
中居:10年前と違いますからね。
田中:旬君が「圭と俺で話して、俺らが言えば変わってくれるかもしれないから」って普通に話してたんですよ。そしたら旬君が「でも皆なかなか分からない」と。「結局俺ら若造の俳優が言っても分からないから、これを気づかせるには、圭お前(事務所から)出ていけ」って言ったんですよ
中居:ボイコットだよね(笑)
田中:「さすがに一緒に10年以上やってる圭が出てけば、さすがにうちの事務所も気づくよ!
中居:あの・・ストライキってさ、みんなでストライキだよ(笑)
田中:(笑)
中居:ストライキってみんなで起こすものだから(笑) 一人で!?
田中:そうっすね・・(笑)
田中:でも僕その時に、「やっぱ大好きだなこの人・・!」と思ったんですよね。
中居:その時「じゃあ旬君も一緒に!」って思わなかったの?
田中:旬君がいなくなるわけにはいかねーなっていうのは、やっぱりあるんで、「行きますか・・俺?」みたいな(笑)
中居:全然熱くなるところじゃないわ(笑)
田中:旬君は熱いんですよねーだから多分その熱さに、みんな惹かれるんじゃないですかね
中居:すぐ出てくるなー小栗旬。

二人の強い絆が伺えますね。

脇役が多かった圭くんですが、2018年に放送された『おっさんずラブ』をきっかけに、『あなたの番です』や『ゴチになります(ぐるナイ!)』で、お茶の間の人気俳優となりました。

事務所の唯一の先輩として、近くで見ていた旬君が一番嬉しかったでしょうね。

人生最高レストラン』(2021.5.1)

加藤浩次がMCを務めるグルメ紹介トーク番組『人生最高レストラン』(TBS)では、圭くんが旬君のことを”ダセぇ“と思っていたことについて次のように語っています。

『人生最高レストラン』公式HP

『Paravi』公式HP

『小栗旬のことをダセェと思っていた』

【出演者:ケンドーコバヤシ】
加藤:もともと後輩とかスタッフとかと(食事に)行ったりする人だったの?
田中:昔はまったくでした。スタッフさんや先輩から誘われると、絶対断ってたんですよ。なんか媚びてるみたいで
ケン:人間関係で仕事を取ってると思われたくない?
田中:そう取ってるみたいな。
加藤:それかっこ悪いと思ってたの?
田中:あのーすごい言い方悪いんですけど、あえて言いますよ。旬君がそういうタイプだったんですよね
加藤:(笑)
ケン:あえて言うな(笑)
加藤:でもそれってな、スタッフの方と「もっとこうしましょうよ!」とか「ここどうですか?」とか色々ディスカッションして、作品を良くするためでしょ。
田中:もちろんそうだと思うんですよ。でも僕は「役者が現場以外で監督としゃべる意味分かんないですよ~」とかみたいな感じだったんですよ。
加藤:逆張りしてったんだ。
田中:逆張りしてったんですよ。
加藤:あーそうかー間違ったなー!それで行かないできて、今はどうしてるの?
田中:いや今は、「本読みやるくらいだったら飲み会しようぜ」って言ってます。
加藤:変わってんじゃないかよ!(笑) 旬君の意味が分かったろ!?
田中:いや分かりました!いやでもこれもまたある程度、自分の経験とかをディスカッションできるようになってから言えることなんですけど。
加藤:それ気づいた時、どう思いました?
田中:「ああ、旬君こうだったんだな・・すいませんでした・・」って思いましたよ。
加藤:て思って、旬君には?
田中:だって旬君、僕がそんな風に思ってたなんて知らないですもん。
加藤:ちゃんとテレビを通して謝ったほうが良いんじゃない?しこり残してもしょうがないですから。
田中:分かりました(笑)
加藤:じゃあちょっと圭くんから。
田中:えー旬君。本当に旬君とは、21年くらいの関係で、本当に先輩として慕っておりますし、尊敬もしておるのですが、15~16年前、よくスタッフさんと嬉しそうに飲みに行く旬君を、僕はずっと心のなかで、”ダセぇ!”と思ってました。その時の僕は、なんて浅はかで足りてない男だったんだろうと、今はすごく反省しております。あの時から見習うべきでした。また一緒にお酒飲みに行きましょう!すいませんでした
加藤:はいOK!
加藤:これ本人に伝えてないんだもんね?
田中:わざわざ伝えないですね!

 

TOKIOカケル』(2021.5.12)

TOKIOの人気冠番組『TOKIOカケル』(フジテレビ)に圭くんがゲスト出演した際には、旬君に車購入費の半分を出してもらったという話を紹介しています。

『TOKIOカケル』公式HP

『車の購入費の半分を小栗旬に出してもらった』

【TOKIO:城島茂・国分太一・松岡昌宏】
城島:何か大きい買い物は?
田中:つい最近車買いました。
松岡:良いねー!
田中:1個前の初めての車が、旬君に(お金を)半分出してもらった車なんですよ
国分:えー!?カッコ良いなー!
田中:旬君とたまたま街で会って、「何してるんですか?」って言ったら、旬君が後輩の誕生日プレゼントを買ってて、20~30万するお財布を買ってたんですよ。それで僕が「俺、旬君に(誕生日プレゼント)1回ももらったことないですよ!」って言ったんですよ。それはその場のノリで言ってただけなんですけど、意外と響いていたらしくて、ある時のトライストーンの会議で、僕まだ移動車も付いてない頃だったんですけど、旬君が「そういえばあの話なんだけど、お前に何もあげたことないから、車買ってあげるよ」って言って。
松岡:ちょっと待って、それ何年前!?
田中:8年くらい前ですね。
国分:小栗君その時は30代でしょ?
<略>
田中:事務所の社長とかから、「さすがにそれは駄目だ!お前も半分出せ!」って言われて、「はい」ってなって。
国分:その時全然遠慮しなかったの?(笑)
田中:まあ正直(笑)
国分:(笑)
松岡:社長が言わなかったら、彼は全額出すつもりだったんだろうね。
田中:でそれを8年くらいずっと乗ってたんですけど、まあそろそろ一回買い換えようかなと思って買ったんですよ。でも元々の車は下取りにも出せないから。やっぱり思い出もあるし、売るっていうのは出来ないから旬君に確認を取って、僕の後輩の俳優にプレゼントして
国分:まだ繋がってるんだ。
田中:またそうやって繋がっていけたら良いなって。

本当に素敵な話ですよね。

個人的には、圭くんから車を譲り受けた後輩俳優が誰なのか気になりました(笑)

小栗旬が『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』で、自身の事を語る田中圭のトーク映像を鑑賞。

今度は小栗旬が『金スマ』にゲスト主演し、自身のについて語る田中圭のトーク映像を鑑賞するシーンが放送されました。

『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』公式HP

時折、嬉しそうな表情をしている旬君がとても印象的でした。

いつかまたドラマや映画で再共演する日を楽しみにしています!